
京都市T邸 平成の京町家
2014.09竣工 京都景観賞受賞京環境配慮建築物優秀賞
『次の世代にも住み継いでもらえるような住宅にしたい』お施主様のご要望として最初に出てきた言葉です。
今、京都の山を守る人が減っています。これは京都に限ったことではありません。山を守るには木を使うことが必要です。
地域の材料を地域で消費することができれば、運搬時に発生するCO2削減にも貢献出来ます。メンテナンスも地域の材料を使える仕上げとすることで、昔ながらの地域循環のシステムが再び実現できるかもしれません。
メンテナンスフリーな工業製品を使うことで次世代にも住み継げる家を創るという選択肢もあります。
しかし今回は外部に使う木材保護塗装もお施主様ご家族(お子様達)に塗って貰う。という手間を負っていただきました。
これは、家の生い立ちを自らの手に記憶させる作業でもあり、愛着を持って末永く住んで貰うための一手間でもありました。
やがてそれは外部だけでなく、造作の机や無垢のフローリングにまで及びました。
この住宅は長期優良住宅も取得しています。ですので、うまくメンテナンスすればハード的には次世代にも住み継いで頂けるとは思います。でも、「そこに住み続けたい!」というソフトの要求がないと上手くいかないようにも思います。
何世代にも住み継げる仕組みをつくること。それこそが最大のエコだと思っています。






















敷地面積:231.45㎡( 70.01坪)
延床面積:148.23㎡( 44.83坪)
構造規模:地上2階/木造
構造設計:木構造
施工会社:株式会社竹内工務店
第2回京環境配慮建築物 戸建住宅新築部門 優秀賞受賞
平成26年度 京都景観賞 建築部門 奨励賞受賞
日本エコハウス大賞2015 入賞作品